舌下免疫療法

舌下免疫療法とは

舌下免疫療法とは、最近注目を集めているアレルギー治療法の1つです。アレルゲン(アレルギーの原因物質)を少量ずつ身体に取り入れて慣らしていく方法で、治療期間は比較的長く35年程必要とします。

現在この方法で治療ができるのはダニに対するアレルギーと、スギ花粉症の2つです。

この治療が適応になるのは、5 歳以上で、症状や血液検査の結果から、ダニアレルギー、またスギ花粉症の確定診断がついている方になります。
治療開始時期は、ダニアレルギーの場合はダニアレルギーの場合は通年いつからでも、スギ花粉症の場合は、スギ花粉の飛散時期以外となります。

当院ではお子さんだけでなく、保護者の方も一緒にこの治療をお受けいただけますので、お気軽にご相談ください。

舌下免疫療法とは

舌下免疫療法の手順

舌下免疫療法を行う場合、治療を開始する前に問診で症状などを確認する他、必要であればアレルギー検査も実施します。そして、医師から服用の手順や注意事項に関する説明を受けていただき、内容にご了承いただければ治療を開始します。

具体的な投与方法は、アレルゲンが含まれた錠剤を舌の下で1分間留めた後、飲み込みます。
投与後 5 分程は、飲食やうがいはお控え頂き、また入浴や激しい運動についても、投与前後2 時間はお控えください。
非常にまれに、全身にアレルギー反応が出現する場合があるため、初回の服用は病院で行います。投与後は30分程度、副反応が出ないかを確認するために院内で安静にしていただきます。強い副反応がなければ 2 回目以降は自宅で投与していただくことができます。
投与量の増量は2週目以降に行い、経過観察のため診察は月に1回程度行います。


この一連の流れを3年以上継続していただきます。


舌下免疫療法に関してよくある質問

舌下免疫療法とは、どのような治療法ですか?

舌下免疫療法とは、アレルゲン(アレルギーの原因物質)を少量ずつ身体に取り入れて慣らしていくという、近年注目を集めている治療法です。
この方法は、アレルギーを根本的に改善する治療法であるともいわれています。

どの程度の時間をかけて治療を行いますか?

現在、舌下免疫療法を受けられるのはダニアレルギーとスギ花粉症ですが、これら2種類とも、3~5年という比較的長い期間、治療を行う必要があります。
その間、月に1回程度受診をしていただくことになります。

通院の頻度はどのくらいですか?

初回服用から 1 週間は低容量、2 週目以降で維持量に増量するため、初回と 1 週間後に来院して頂くことになります。
副反応がなければ、以後は月に 1 回程度の受診となります。

治療にはどんな薬を使いますか?

舌下免疫療法で使用するのは、スギ花粉症に対してはシダキュア、ダニアレルギーにはミティキュアとアシテアの 2 種類があります。

治療はいつから始められますか?

ダニアレルギーに対する治療は、いつからでもスタートさせられます。
スギ花粉症に対する治療の場合、開始する時期はスギ花粉の飛散時期を避ける必要があるため、6月~12月にスタートすることになります。

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