起立性調節障害生活相談

起立性調節障害生活相談

所要時間/約50分 担当/看護師

起立性調節障害生活相談

朝なかなか起きられない、立ちくらみがする、だるさを感じる、立っていると気分が悪くなる…このような症状は起立性調節障害の可能性があります。

小学校高学年から高校生の成長期に見られることが多い自律神経のバランスが崩れて起こる症状です。学校に行きたいのに、なかなか起きれず悩んでいる方は一度医師にご相談ください。起立性調節障害は、薬物療法だけでなく疾患について知ること、日常生活での工夫や環境調整をすることで症状が改善しやすくなります。

起立性調節障害と診断がついたあと、看護外来にて現在の状況や生活リズムをお話いただき、起立性調節障害の改善に向け工夫できる点をご本人・ご家族と一緒に考えていきます。

起立性調節障害と診断されたら…

  1. まずは疾患を理解しましょう

    起立性調節障害は自律神経のバランスが崩れることで様々な症状をきたします。
    自分の体の中でどんなことが起こっているのかを知ること、保護者も症状をきたすメカニズムを理解することが治療の始まりです。

  2. 起立性調節障害の症状は日常生活の工夫で症状が改善しやすくなります
    立ち上がるときは急に立ち上がらず、お辞儀の姿勢からゆっくり30秒ほどかけ、頭を最後にあげるように立ち上がります。特に起床時、入浴時、学校での「起立・礼」の時は意識しましょう。

    朝礼、通学時の電車やバスで起立している時は足踏みやつま先上げ動作を繰り返したり、両足をクロスしたりして血圧低下を防ぎましょう。

    日中は身体を横にしないようにします。
    テレビを見ているとき、スマートフォンを見ている時は部屋の中をうろうろ歩いたり、足踏みをするなど室内でも身体を動かすよう工夫しましょう。

    規則正しい生活リズムを心がけるようにしましょう。
    朝起きたら太陽の光を浴びると体内リズムが整いやすくなります。
    睡眠リズムを整えるため、小学校高学年では午後9時までに、中学生では午後10時〜11時までの間には、眠くなくても布団に入るようにします。

    気温の高い場所は避けましょう。
    暑気は末梢血管を拡張させ、また発汗による脱水も加わり、血圧低下を招きます。
    体育の授業を見学する時は涼しい室内で座って待機しましょう。

    運動も大切です。散歩など軽いものや重力のかからない水泳がおすすめです。
    散歩はできれば1日15分〜30分程度。夏場は涼しい時間帯を選んだり、雨の日は室内で歩くこともおすすめです。
    部屋の片付けや掃除、洗濯などの家事手伝いも適度な運動となります。

    食事では塩分を普段より3g/日程度多く摂取することをおすすめこともあります。

    水分は最低1.5L必要です。
    水分をあまり欲しがらない子も多いですが、循環血漿量を増やすために必要です。
    できれば、1時間毎にコップ1杯など意識して水分を摂取しましょう。夏場など発汗が多い時はその分、補うようにします。

    下半身への血流貯留を防ぎ、血圧低下を防止するために弾性ストッキングの着用が効果的であることもあります。
    ただし、臥位や睡眠中の着用は起立耐性が悪化するため、着用は避けましょう。


    症状の改善にはご家族や学校の理解と
    協力が必要です。

費用について

無料です。
まずは医師による診察が必要です。一般枠のご予約をお願いします。

予約について

お電話または当院受付でお申し込みください。
03-3700-7100
※申込受付時間10:00~17:00
※育児サポートプログラムはインターネットでのご予約はできませんのでご注意下さい。


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